あらすじ
「言葉のない世界で、私たちは最も美しい『音』を見つけた——」 声を失い、夢破れた元天才ピアニストのエレナ。絶望のなかで静かに暮らす彼女のもとに、盲目の少年レイがピアノを習いにやってくる。 触れ合う指先、心臓に響くリズム。言葉を持たないエレナの指導は、レイの指に直接触れて音を伝えるものだった。 音楽を通じて心を通わせていく二人だが、周囲の勝手な期待とエレナの過去が、静かな二人の世界を揺るがし始める。焦りから失敗を重ね、自信を失うレイ。自分を責め、再び殻に閉じこもろうとするエレナ。 完璧な演奏を求める世間に抗い、二人が奏でる最後のメロディとは? 音と音のあいだの静寂に宿る、本物の絆を描く感動の人間ドラマ。
