TOEIC Part 7が最後まで終わらない。
それは、「英語を読む量」が足りていないサインかもしれません。
TOEICを受験したことがある人なら、一度はこんな経験があるはずです。
- •Part 7までたどり着いたけど時間切れ…
- •最後の10問以上を塗り絵にしてしまった…
- •英文は読めるのに、読むスピードが追いつかない…
「もっと単語を覚えなきゃ。」
「もっと文法を勉強しなきゃ。」
そう思って、問題集を何冊も解いている人は少なくありません。
でも、少しだけ考えてみてください。
野球は試合だけでは上手くならない。
野球選手は試合だけを繰り返して上達するでしょうか。
きっと違います。
素振りをし、
キャッチボールをし、
何度も何度も基礎練習を積み重ねます。
英語も同じです。
TOEICの問題を解くことは「試合」です。
でも、
英語を大量に読む練習は意外と不足している人が多いのです。
Part 7で求められているのは、
「知識」だけではありません。
大量の英文を、素早く理解する力。
その力は、一朝一夕では身につきません。
だからこそ、多読という学習法があります。
多読とは?
多読(Extensive Reading)とは、
自分がほぼ理解できるレベルの英語を、辞書に頼りすぎず、大量に読む学習法です。
目的は勉強ではありません。
英語を読むことを当たり前にすること。
最初は簡単な絵本でも構いません。
読みやすいストーリーをたくさん読むことで、
英語を読むこと自体が自然になっていきます。
「読むだけ」で英語力は伸びるの?
「本当に読むだけで?」
そう思うかもしれません。
実は、日本で行われた長期研究が、その疑問に答えています。
4年間の追跡研究でわかったこと
豊田工業高等専門学校の西澤一氏らは、
工学系学生を対象に4年間にわたり多読プログラムを実施しました。
学生たちは毎週45分、
自分のレベルに合った英語の本を読み続けます。
研究では、
- •読んだ総語数
- •TOEICスコア
- •読書速度
などを継続的に追跡しました。
その結果、
多く読んだ学生ほど、TOEICスコアが高くなる傾向
が確認されました。
特にリーディングセクションでは、大きな伸びが見られています。
もちろん、この研究だけで
「多読だけがスコア向上の原因」
と断定することはできません。
しかし、
4年間という長期間にわたり、多くの英語に触れた学生ほど高い読解力を示した
という事実は、多読の価値を示す重要な研究成果です。
Part 7が終わらない理由
Part 7では、
単語力も文法力も必要です。
でも、それだけでは最後まで解き切れません。
必要なのは、
「読む体力」です。
最初の英文は読めても、
10ページ近い英文を読み続けると疲れてしまう。
集中力が切れる。
読むスピードが落ちる。
これはスポーツでいうスタミナ不足と同じです。
だからこそ、
英語を大量に読む経験が必要になります。
「30万語」がひとつの目標
多読研究では、
30万語前後
が最初の大きな目標として紹介されることがあります。
国内研究でも、
30万語程度を読み終えた頃から、
TOEICなどで読解力向上を実感する学習者が増えることが報告されています。
30万語という数字だけ見ると大きく感じます。
でも、
500語程度のストーリーなら約600話。
毎日2話読むだけなら約10か月です。
一冊一冊では小さな積み重ねでも、
気づけばあなたの英語力は確実に変わっています。
多読が英語を変える3つの理由
① 英語を英語のまま理解できるようになる
最初は
"I can't wait to..."
を見るたびに意味を考えていた人も、
何十回と出会ううちに、
考えなくても理解できるようになります。
英語を日本語へ変換する時間が減ることで、
読むスピードも自然に上がっていきます。
② 読むスピードが上がる
TOEICでは、
「知っている」
だけでは足りません。
制限時間内に読み切れるかどうかが重要です。
多読では、
毎日英語を読み続けるため、
読むこと自体がどんどん楽になります。
③ 英語が楽しくなる
一番大きい変化はここです。
「英語を勉強する」
から、
「英語で物語を楽しむ」
へ変わります。
続けられる学習は強い。
多読が長く支持されている理由も、ここにあります。
英語は才能ではなく、「経験」
英語が得意な人を見ると、
「才能があるんだろう。」
と思ってしまいます。
でも、
本当に大きな違いは、
英語に触れてきた時間
です。
読んだ量は、
決して裏切りません。
今日読んだ500語。
明日読んだ500語。
その積み重ねが、
半年後には10万語になり、
1年後には30万語へ近づいていきます。
そしてある日、
「前より英語が読める。」
そう実感できる瞬間がやってきます。
あなたも今日から、多読を始めませんか?
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さらに、
- •読書速度(WPM)の自動計測
- •読了語数の記録
- •辞書機能
- •レベルに応じた難易度調整
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参考文献
1. Nishizawa, H., Yoshioka, T., & Fukada, M. (2010). Extensive Reading Program for Engineering Students at Toyota National College of Technology. JALT Journal.
2. Nishizawa, H. (2009). Extensive Reading in an Engineering College: A Four-Year Longitudinal Study. JALT Conference Proceedings.
3. Day, R. R., & Bamford, J. (1998). Extensive Reading in the Second Language Classroom. Cambridge University Press.
4. Waring, R., & McLean, S. (2015). Exploring the Limits of Extensive Reading. Reading in a Foreign Language.